「家を買いたいけれど、本当に今購入していいのだろうか」
「住宅ローンを、この先何十年も払い続けられるだろうか」
「新築と中古、マンションと戸建て……結局どれが自分たちに合っているのか分からない」
このような不安や迷いは、住宅購入を考えるほとんどの方が一度は感じるものです。
不動産は人生でもっとも高額な買い物のひとつであり、分からないことや心配ごとが多いのは、むしろ自然なことといえます。
この記事では、購入前後によくある悩みを15項目に整理し、それぞれの解決の第一歩を【結論】から分かりやすく解説します。
📋 目次
2026年、不動産購入を取り巻く市場動向
住宅購入の判断において、2026年ならではの市場動向を押さえておくことも大切です。
2026年は「金利上昇」と「住宅価格の高止まり」が同時に進んでいる局面であり、資金計画をこれまで以上に慎重に立てる必要があります。
日本銀行は2026年6月の金融政策決定会合で政策金利を0.75%から1.00%に引き上げており、これは1995年以来約31年ぶりの高水準です。
この影響を受け、住宅ローンの変動金利についても、2026年10月頃に多くの金融機関で基準金利が0.25%程度引き上げられる可能性が高いと見られています(すでに変動金利で借り入れている方は、多くの金融機関が採用する「5年ルール」により、しばらくは毎月の返済額自体は変わらない場合があります)。
また、建築資材価格や人件費の高騰、円安による輸入コストの上昇などを背景に、新築・中古を問わず住宅価格は高止まりの傾向が続いています。
「もう少し待てば下がるはず」と購入を先延ばしにするより、今の市場水準を前提に、無理のない資金計画を立てて検討を進める方が現実的だといえるでしょう。
まず知りたい方へ|不動産購入の悩み早わかり分類表
15の悩みは、大きく分けると次の3つのカテゴリーに整理できます。
| カテゴリー | よくある悩み(一例) | 解決の第一歩 |
| ① お金・住宅ローンの悩み | 頭金ゼロで買える? いくらまで借りられる? | 事前のシミュレーションと 資金計画 |
| ② 物件選びの悩み | 新築か中古か マンションか戸建てか | ライフスタイルと資産価値の 優先順位付け |
| ③ 手続き タイミングの悩み | 今が買い時か どの会社に相談すべきか | 信頼できるパートナー (仲介会社)選び |
なぜ、不動産購入ではこれほど悩む人が多いのか
理由1:人生で一番高い買い物だから
住宅は、多くの方にとって一生のうちで最も高額な買い物です。
金額が大きいからこそ、失敗したくないという気持ちが強く働き、慎重になるのは当然のことといえます。
理由2:住宅ローンが長期間続くから
住宅ローンの返済期間は30年〜35年におよぶこともあります。
長期にわたって返済が続くからこそ、「本当に返し続けられるのか」という不安がつきまといます。
理由3:情報が多すぎて、何が自分に当てはまるか分からないから
インターネット上には不動産購入に関する情報があふれていますが、その多くは一般論であり、ご自身の状況(年収・家族構成・希望エリアなど)に当てはめて考えるのは簡単ではありません。
だからこそ、専門家に相談しながら情報を整理することが大切になります。
お金・住宅ローンに関する悩み(6選)
悩み1:頭金(自己資金)はゼロでも買える?
フルローン(頭金ゼロ)での購入は可能ですが、物件価格の7〜10%程度にあたる諸費用は、原則として現金で用意しておく方が安心です。
住宅ローン以外に、登記費用や仲介手数料などの「諸費用」(物件価格のおおむね7〜10%)は現金で用意する必要がある場合が多く、また借入額が増える分、毎月の返済負担も大きくなります。
無理のない返済計画を立てたうえで検討することが大切です。
悩み2:住宅ローンは「変動金利」と「固定金利」どちらが良い?(2026年最新版)
どちらが正解ということはなく、「金利が上昇しても返済を続けられるか」という視点で選ぶことが大切です。
| 変動金利 | 固定金利 | |
| 当初の金利水準 | 低めに設定されやすい | 変動金利より 高めに設定されやすい |
| 返済額の変動 | 市場金利により変動する 可能性がある (2026年10月頃、多くの銀行で基準金利が0.25%程度引き上げられる見込み) | 契約時の返済額が 完済まで変わらない |
| 向いている人 | 金利上昇リスクを許容でき、 返済に余裕がある人 | 将来の返済額を確定させ、 家計を安定させたい人 |
こんな人には固定金利がおすすめ
・共働きで教育費など将来の支出が増える予定である
・毎月の返済額を一定にして家計管理をシンプルにしたい
・金利上昇のニュースに一喜一憂したくない
こんな人には変動金利がおすすめ
・当初の返済額をできるだけ抑えたい
・早期に繰り上げ返済する予定がある
・金利がある程度上昇しても家計に余裕がある

日銀は2026年6月に政策金利を1.00%へ引き上げており、住宅ローンの変動金利にも上昇圧力がかかっています。
不安がある場合は、固定金利や、当初一定期間だけ金利を固定する「固定期間選択型」もあわせて検討するとよいでしょう。
悩み3:自分の年収でいくらの家が買える?
「借りられる額」ではなく「無理なく返せる額」で予算を考えることが、後悔しない資金計画の第一歩です。
金融機関の審査上は年収の何倍まで借りられるかという基準がありますが、実際の返済では、年収に占める年間返済額の割合(※「返済負担率」といいます)を20〜25%以内に収めると、家計にゆとりを持たせやすいといわれています。
教育費や老後資金など、将来かかる他の支出も踏まえて計画することが大切です。
悩み4:車のローンや奨学金返済があっても住宅ローンは組める?
他のローンがあっても住宅ローンを組めるケースは多くありますが、借入可能額には影響します。
既存の借入は審査における返済負担率の計算に含まれるため、借入可能額に影響することがあります。
住宅ローンの相談前に、他の借入状況を整理しておくとスムーズです。
悩み5:購入後にかかる「維持費」はどのくらい?
物件タイプにもよりますが、年間で10万円〜40万円程度の維持費がかかるケースが多く見られます。
住宅は購入して終わりではなく、所有し続けるための費用がかかります。
代表的な項目は次のとおりです。
| 項目 | 内容の目安 |
| 固定資産税・都市計画税 | 年間10万円〜20万円程度が目安 (評価額により変動) |
| 修繕費(戸建て) | 外壁・屋根・設備などの経年劣化への備え。 将来的にまとまった費用が必要になる場合がある |
| 管理費・修繕積立金 (マンション) | 毎月1万5,000円〜3万円程度が目安 (物件により差がある) |
| 火災保険・地震保険 | 年間1万円〜4万円程度が目安 (契約内容や補償範囲により異なる) |
悩み6:万が一、ローンの返済が苦しくなったら?
返済が苦しくなる前の早い段階で相談すれば、選べる対応策は複数あります。
返済が難しくなった場合には、金融機関への返済条件の見直し相談、他の金融機関への借り換え、状況によっては「任意売却」(※ローンが返せなくなった際に、金融機関の同意を得たうえで住宅を売却する手続きのこと)など、複数の対応策があります。
大切なのは、返済が滞る前の早い段階で金融機関や専門家に相談することです。
物件選びに関する悩み(5選)
悩み7:新築と中古、結局どっちがお得?
価格だけでなく、資産価値の推移やリフォームの必要性まで含めて比較することが大切です。
| 比較項目 | 新築 | 中古 |
| 価格 | 中古と比べて高くなりやすい | 同条件の新築より割安な傾向 |
| 設備 | 最新の設備が導入されている | 物件により設備の年式が異なる |
| 資産価値の下がり方 | 購入直後の下落が比較的大きい | 購入後は緩やかに推移しやすい |
| リフォームの要否 | 基本的に不要 | 築年数によっては 必要な場合がある |
悩み8:一戸建て vs マンション、我が家にはどっちが合う?
どちらが優れているというものではなく、ライフスタイルによって向き・不向きが分かれます。
庭や駐車場、独立した空間を重視するなら戸建て、セキュリティや利便性、管理の手間の少なさを重視するならマンションが向いている傾向があります。
子育ての予定や将来の住み替えの可能性も含めて、ご家族で優先順位を話し合うことをおすすめします。
悩み9:災害リスク(地震・水害)が心配…どう調べる?
購入前に必ず「ハザードマップ」で浸水想定区域・土砂災害警戒区域などを確認しましょう。
国や自治体が公表しているハザードマップで、浸水想定区域や土砂災害警戒区域などを事前に確認できます。
あわせて、周辺の土地や高低差や、過去にその地域で災害が発生していないかも調べておくと安心材料になります。
気になる点は、遠慮なく仲介会社の担当者に確認しましょう。
悩み10:希望条件が多すぎて物件が決まらない
条件は「足す」のではなく「引く」ことで、選択肢が現実的になります。
「絶対に譲れない条件」と「できれば叶えたい条件」を分けて整理し、優先順位の低い条件から見直していくと、現実的な選択肢が見えてきます。
悩み11:内見(見学)時にどこをチェックすればいい?
日当たり・音・収納・共用部など、時間帯を変えて複数回チェックすることが失敗を防ぐコツです。
・日当たり・風通し(昼と夜、できれば時間帯を変えて確認)
・騒音(周辺道路・線路・隣接建物からの音)
・収納スペースの広さと使い勝手
・共用部分の管理状態(マンションの場合)
・携帯電話の電波状況、コンセントの位置と数
購入手続き・タイミングに関する悩み(4選)
悩み12:2026年は買い時?それとも待つべき?
「市場の買い時」よりも「ご自身のライフステージの買い時」を優先して考えることをおすすめします。
結婚、出産、お子さまの入学など、暮らしの変化に合わせて購入を検討することで、「市場の買い時」を待ちすぎて機会を逃すよりも、納得感のある選択がしやすくなります。
前述のとおり、2026年は金利上昇と価格の高止まりが同時に進んでいる局面のため、「待てば有利になる」とは限らない点も判断材料にしていただければと思います。
悩み13:購入までにどれくらいの期間がかかる?
物件探しから引き渡しまでは、一般的に3か月〜半年程度が目安です。
| ステップ | 具体的にやること | 目安の期間 |
| 物件探し・情報収集 | エリア・予算・条件の整理、 物件情報の収集 | 1か月〜3か月程度 |
| 申込み・住宅ローン事前審査 | 購入申込書の提出、金融機関 への事前審査申込み | 1週間〜2週間程度 |
| 売買契約・住宅ローン本審査 | 重要事項説明・売買契約、 正式な本審査の申込み | 2週間〜1か月程度 |
| 決済・引き渡し | 残代金の支払い、登記手続き、 鍵の引き渡し | 契約から1か月〜2か月程度 |

「住宅ローン事前審査」は申込者の年収や勤務先などをもとに借入可能額の目安を確認するもの、「本審査」は物件情報も含めて正式に融資可否を判断するものです。
事前審査に通っても、本審査で条件が変わる場合があるため、この2段階があることを覚えておくと安心です。
悩み14:購入後のアフターフォローや保証はどうなっている?
契約前に「契約不適合責任」の範囲と期間を必ず確認しておきましょう。
住宅を購入したあとに、契約内容と異なる不具合(雨漏りや構造上の欠陥など)が見つかった場合に売主が責任を負う「契約不適合責任」(※以前は瑕疵担保責任と呼ばれていました。買った後に見つかった欠陥を、売主に直してもらえる、あるいは損害賠償を請求できる法律上の仕組みのことです)という考え方があります。
保証の範囲や期間は契約内容によって異なるため、購入前に必ず確認しておきましょう。
購入前にやってはいけない5つのこと
住宅ローンの審査や資金計画に影響することがあるため、購入を具体的に検討し始めたら、次の5つには特に注意してください。
■住宅ローンの審査期間中に転職する(勤続年数や収入の安定性の評価に影響する場合があります)
■新たに車のローンなど大きな借入を組む(返済負担率が上がり、借入可能額が下がる場合があります)
■クレジットカードを短期間に何枚も作る(信用情報に影響する場合があります)

悩み別の相談先
悩みの内容によって、頼るべき専門家は異なります。
まずはどこに相談すればよいか、次の表を目安にしてください。
| 悩み | 主な相談先 |
| 住宅ローン・資金計画 | 金融機関、不動産仲介会社 |
| 税金 (贈与税・譲渡所得税など) | 税理士、不動産仲介会社 |
| 相続に関わる不動産 | 司法書士、不動産仲介会社 |
| 物件探し・エリア選び | 不動産仲介会社 |
| 契約内容・重要事項説明 | 不動産仲介会社、必要に応じて弁護士 |
複数の専門知識にまたがるご相談も多いため、まずは不動産仲介会社に相談し、必要に応じて税理士や司法書士を紹介してもらうという進め方も一般的です。
後悔しないためのチェックリスト
ここまでの内容を、購入前の最終確認としてまとめました。
当てはまる項目にチェックを入れてみてください。
☐ 無理のない返済額になっている
☐ 初期費用(諸費用)を確認した
☐ 周辺環境を昼夜(時間帯を変えて)見た
☐ ハザードマップを確認した
☐ 将来の家族構成の変化を考えた
☐ 通勤・通学時間を確認した
☐ スーパー・病院など生活利便施設を確認した
☐ 修繕費・維持費も含めて資金計画を立てた
不動産会社へ相談するメリット
ここまで15の悩みを見てきましたが、そのすべてを自分だけで解決しようとすると、大きな負担になります。
不動産会社に相談することで、次のようなサポートを受けられます。
| 自分だけで探す場合 | 仲介会社へ相談した場合 | |
| 情報収集 | 情報が多く、取捨選択が大変 | 希望条件の整理を サポートしてもらえる |
| 資金計画 | 不安が残りやすい | プロの視点で 資金計画を提案してもらえる |
| 物件比較 | 比較の基準が分かりにくい | 希望条件に合う物件を 紹介してもらえる |
| 契約手続き | 専門用語が多く難しい | 契約から引き渡しまで サポートしてもらえる |
よくある質問(FAQ)
Q. 年収400万円でも家は買えますか?
A. 結論として、年収400万円でも住宅購入は可能です。
ただし、無理のない返済額は世帯ごとの支出状況によって異なるため、返済負担率の目安(年収の20〜25%以内)を参考にしながら、シミュレーションを行うことをおすすめします。
Q. 頭金0円でも購入できますか?
A. 結論として、頭金0円(フルローン)での購入も可能です。
ただし、諸費用分の現金は別途必要になる場合が多く、借入額が増えることで毎月の返済負担も大きくなる点は理解しておく必要があります。
Q. 家を買うベストなタイミングはいつですか?
A. 結論として、「市場の動向」よりも「ご自身のライフステージ」を優先することをおすすめします。
結婚・出産・お子さまの入学などの節目は、暮らしの変化に合わせて住まいを見直す良いきっかけになります。
Q. 住宅ローンは固定金利と変動金利のどちらがいいですか?
A. 結論として、どちらが正解ということはなく、金利上昇リスクをどこまで許容できるかによって選び方が変わります。
2026年は日銀の利上げにより変動金利の上昇圧力が強まっているため、返済額を確定させて安心したい方は固定金利、当初の返済負担を抑えたい方は変動金利が向いている傾向があります。
Q. 何件くらい内覧すればよいですか?
A. 結論として、5〜10件程度を目安に内覧される方が多い傾向にあります。
件数を重ねることで、ご自身の希望条件がより明確になっていきます。
Q. 不動産会社は何社くらい比較すべきですか?
A. 結論として、2〜3社程度に相談し、提案内容や対応の丁寧さを比較することをおすすめします。
1社だけでは他社との違いが分かりにくく、複数社を比較することで信頼できる担当者を見極めやすくなります。
まとめ
- 不動産購入の悩みの多くは、事前の情報整理と準備によって解消できます
- 悩みは「お金」「物件選び」「手続き・タイミング」の3つに大きく整理できます
- 2026年は金利上昇と価格の高止まりが同時に進む局面であり、資金計画は慎重に立てる必要があります
- 信頼できる不動産会社に早めに相談することで、不安を一つずつ解消しながら進めることができます
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ここでご紹介した悩みは、いずれも実際に多くのお客様からご相談いただいている内容です。
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